「取りに行くって?」



「お父さんの会社近くなんだ。お父さんが持ってるから。」




「何分くらいなの?」



「20分くらいかな。いや?」




てか、空ごめん。


なんで私一番忘れたらいけないもの忘れたんだろう。




「いいよ、ついて行く。」



「ありがとう、ごめんね。」




私は空の手をギュッと握った。



「これで、チャラでいいから。」



そして、ほっぺにキスされた。