そして、7分弱歩いて付いた私の家。



「へえー、アパートなんだ。」



「まあね、家買うお金はあるんだけど踏み切れてなくてね。」



そして、カバンの中から家の鍵を取り出そうとした。



・・・した。




・・・したけど。




「ないっ!」



「何が?」



「鍵が。」




家出るときに持ってくるの忘れたんだ!



そして、もちろんお母さんが違う鍵でかけて行ってしまっている。




「どうすんの?」



「取りに行く。」


私は空のほうを向き直った。