「…今の子どうかしたんだろ…?」
「えっと、気にしないでください!」
「う、うん。莉乃始まったよ!」
ちょうど両チームの選手が入ってきた。
観客席から歓声が上がる。
もちろんあたしと知樹先輩もその中に入っている。
知樹先輩は好きな選手に夢中で…。
試合が始まり会場内が熱気に包まれる。
第1、第2Qと知樹先輩が推しているチームは本調子ではないのか負けている。
そんな中知樹先輩は試合に夢中で真剣な表情。
観客の応援が大きくなる。
知樹先輩とあたしも必死に応援して…。
第3Qペースが掴めてきたのか相手チームに点差が追いつき追い越しそう。
試合は終わりに近づくに連れて白熱し、第3Qの終わりには逆転した。
それからもペースに乗り第4Qで点差を離し見事勝利。
その時には知樹先輩がすごいはしゃいでいた。
「あー!凄かったね試合!」
「そうですねっ!」
「また見たいなー!!」
あ、あたしも見たいな…。と、知樹先輩と。
「莉乃っ!」
また振り返ると玲実がいた。
「あ、あのっ!」
「……ん?」
玲実はなぜか知樹先輩の方を向いている。
