試合が始まる少し前になってショッピングモールを後にした。
有名なチームなのか沢山の人がいる。
「莉乃、ちゃんとついてきてる?俺とはぐれないようにね!」
こんな時でも気遣ってくれる知樹先輩。
あたしが知樹先輩の袖をちょこっと掴むとその手を知樹先輩に掴まれた。
そのまま手を握る知樹先輩。
やっぱり知樹先輩の手好き…。
あたしも知樹先輩の手を握り返して歩いた。
「うーんと、あそこ座ろう!!」
知樹先輩が指したところは一番前の席。
「は、はいっ!」
知樹先輩と一番前の席にいく。
「やったね!ここならよく見れる!」
「はいっ!」
「まだ時間あるよね?俺ちょっと行ってきてもいい?」
中学の時の友達がいたんだと知樹先輩。
「いいですよ、ここにいますね!」
ちょっとごめんねと友達のところに行く知樹先輩。
中学の時の友達かぁ……
あたし高校生になって全然会ってないよな…。
またみんなで集まってワイワイしたい…。
「えーっと、莉乃だよね…?」
