◆亜澄SIDE◆


あたし何ホレちゃうとか言ってんの!?


透哉何も言わなくなってんじゃん!!


それからメリーゴーランドに乗った。


ジェットコースターじゃないのに、


ずっと透哉、手握ってるし・・・。


めっちゃ恥ずかしいんだけどッ!!


「あははッ!!」


いきなり笑い出す、透哉。


「亜澄ッ、硬すぎッ!!」


「だってだってッ!!」


透哉が黙るからッ・・・!


「俺、亜澄にホレられたら鼻高いな!」


「ってかホレないしッ!!」


本当はもうホレてるけど・・・。


「つまんないのー!!」


「あたしも透哉にホレられたら鼻高々♪」


「マジでッ!?」


そう言って笑う透哉。


アナタ笑顔素敵すぎますよ・・・。


「透哉モテモテだよぉー。
 クラスの女子ほぼファンだもん。」


「俺、うれしー♪」


「この間の優勝がかなり効いてるよ。」


悔しいよ・・・。


でも透哉はあたしのものじゃないもんね。