それは、去年の五月の事でした、
私が中学2年生の時、私は彼方に恋をしました。
そのきっかけは思いがけないときで、
最初はどちらかというとその人が好きではなかった、
でも、ある日をきっかけに、
その笑顔から目が離せなくなった…、
「おい、橘!これ見ろよ、」
「ん?何?」
「うわっ!」
それは、理科で動物の解剖をしてる最中の出来事だった。
「はははっめっちゃ驚くやん!ww」
彼からしたら何気ない一言だったのかもしれない、
でも、その時落ち込んでいた私には、そういって無邪気に笑う彼がとても輝いて見えた。
私にはなんだかそれが、「彼が私を元気付けようとしてくれたのかもしれない」
と言っているように思えた、
でもその時はそんな事より、驚かされた事に腹が立ってどちらかというと彼のことが苦手だった。その理由の一つが彼の見た目だった、細くて私より小さい身長。
最初絶対へたれだ、と思った私は彼が苦手だった、
でもある時、すごい衝撃を受けた、それは体育の授業中の話だった。
「あ~今日バスケかぁ~」
私は何気なくそういった、別にバスケが嫌い。という訳では無かった、なんと無く言った一言だった。
がその時友達がふと彼の事を言った。
「神田ってバスケすると雰囲気変わるよな~////」
「え~そうかぁ~」
私は、彼の方を見ずドリブルの練習をしながらそういった。
「えっだってさぁみか見てみ?」
「そんなはず無い…」
自分でもビックリだった、レイアップシュートを軽く決めた後の彼の笑顔を見たときだった、
何か変な感じだった、そんなはず無い、よりによって神田を好きになるなんて…
と思ったが、それから少したって、
これは恋なんだ。と実感した、
恋は今までしてきたことはあった、でも毎回片思いで終わらせていた、
でも今回は思いが熱くなり、片思いじゃ終わらしたくないと思った。
でも恋は私が思っているほど甘くも、楽しくも、無かった。
彼に恋をするたびに、彼へのキモチが熱くなるほど、自分の考えの甘さに気づかされた…。
つづく。