「そんなんやらないしぃ~。
 ・・・・・・シリル、襲ってみなよ」

「や、やだ!絶対ヤダ!
 そんなん出来るわけないじゃん・・・・」


クロエに挑発的な言動を言われたシリルは、もう完全に顔が見えなくなるまでうつむいた。

耳まで真っ赤。

たぶん、私もだと思う。


「って、そんなことより、これ!」

まだ顔が赤いシリルは、自分の首の後ろに手を回すと、キラリと光る何かを外した。


「・・・・ネックレス?」

クロエがそれを見てつぶやく。

シリルはコクンと小さく頷いた。