―――――ピンポーン 半音下がったような、変なチャイムが響く。 「あ、僕出てくるから」 シリルが立ち上がって、部屋を出て行く。 「ね、聞いてようよ」 クロエが四つん這いになって、玄関から見えない所ギリギリまで這っていく。 私も続き、クロエの上に覆いかぶさり、聞き耳を立てた。 「はーい」 シリルの声。 「こんにちは~、管理人の大原です~」 やけに間延びしたような、おばさんの声が聞こえてきた。 管理人?