それから10分後。 シリルがどこか遠くを見つめて微動だにしなくなり、 クロエが寝っ転がってウトウトし始めた頃。 私はピタリとマウスをスクロールさせる指を止めた。 「見つけたぁ?」 クロエが私の肩に顎を乗っけて覗き込んでくる。 私はちょっとクロエに視線を移したあと、画面の真ん中らへんを指差した。 クロエは私に体重をかけて身を乗り出し、画面をじっと見つめ、ぽつりと呟いた。 「・・・ひまわり?」 「うん」 私はそう言って頬を緩めた。