「・・・で?シリルは何言いたかったの?」
「え?あ、ああ・・・」
畳に寝っ転がっていたシリルはむくりと起き上がると、机の上に置いてあった小さいノートパソコンを私に見せた。
それを見て、クロエも私の左横に座る。
「2人が起きる前に調べたんだけど、日本では、カタカナの名前って少ないんだって。
主に使われているのは漢字。
2人共日本人の設定だから、名前この中から選んで決めて」
シリルが見せてくれたパソコンの画面には、漢字、漢字、漢字!
う、うわ~目疲れそう・・・。
「めんどっ・・・」
クロエが横でつぶやく。
「名前、いいのあったら言ってね。止めるから」
私はマウスを掴んでスクロールさせながら、クロエに言った。

