私が座り込んでいた部屋は、畳の和室で、広さはざっと6畳くらい。

視線の先には、少し大きめの窓があり、換気が楽にできそう。


右の方にはキッチンがあり、広さはここより少し狭い。


そして後ろを振り返ってみるとふすまがあり、
私はその横にある木の柱に寄りかかっていたようだ。


少し左に視線をそらすと、視界のすみっこに、ツンツンした黒髪が見える。



少し体勢を崩してクロエの顔を覗き込むと、
クロエはお人形さんのような顔で、すやすやと眠っているようだ。


・・・実際は気を失っているんだけど。



「ねえロロット、クロエ起こして」

「・・・りょーかい」


シリルが自分のカバンの中から、ノートくらいの大きさのノートパソコンを取り出しながら私に向かって言った。



私は返事をし、スッ、と手をクロエの脇腹に構えて・・・・




一気にクロエをくすぐった。