・・・頭に何か硬いものが当たっている。 そして木の匂い。 あれ、暗い・・・? あ、そっか。目つぶってるんだった。 ゆっくりと瞼を持ち上げると、目の前にシリルの顔があった。 「うわぁ!」 ―――――ゴン 「いったーっ!!」 二度にわたって悲鳴を上げる私。 思わずのけぞった私は、後ろにあった木の柱に後頭部を直撃。 思わず、ぶつけたところに手を当ててうずくまる。 そこに手を当てて顔を上げると、 さっきより少し距離を取ったシリルが、目の前で心配そうな顔をして正座していた。