「思う存分学んできてください」


後ろで先生の声がする。



光の膜の中に飛び込む寸前、左手からクロエの手が外れ、細い腕が首に巻きついてきた。


光が強くなる。



恐怖心と眩しさで、思わずギュッと目を瞑る。



瞑ったのに、光が強すぎて視界が真っ白だ。





一歩踏み出した次の瞬間、重力が消えた。