「では、隣と手をつないでください」 「「「?」」」 不思議に思いながらも、私たちは手をつないだ。 私が真ん中で、右にシリル、左にクロエ。 「ここをくぐる際、四方から軽い引力が発生します。 いいですか?絶対に手を離してはいけませんよ。 離してしまったら・・・・ どこか遠くに飛ばされてしまいます」 背筋が冷たくなる。 左の手を握っているクロエの手に、力が入った。