ターゲットRockOn!!



「大丈夫です。

 私たちの言葉を聞いた人間の耳には、
 その人間の使っている言語に直された言葉が入ってきます。

 声は変わりません。

 なので、普通に話していていいです」


「・・・そうなんですか・・・」



・・・なんて都合のいい設定なんだ・・・。


まあ、話す言葉を変える必要が無くって良かった。

わざわざ直すなんて、めんどくさい。



「あとは質問など、ありますか?」



先生に聞かれ、私たちは同時に首を横に振る。


先生は満足そうな笑みを浮かべると、部屋のはじに歩いていき、

何故か壁にかかっている真っ黒なカーテンを掴んだ。