ターゲットRockOn!!




「絶対にシャルビを使うことのないように。

 本当に必要になった時だけに、使いなさい。


 正しい判断が出来ることを期待しています」



厳しい声で、先生はそう言った。


たぶん、使うことは無い。

使うのは命が危なくなった時だけだ。


・・・そんな窮地に追い込まれることがありませんように。



「あの、先生」

静かな部屋に、シリルの声が響いた。


「なんですか?」


「日本って、僕たちの言葉は通じるんですか?」


確かに。

私たちはこの言語しか使ったことがないから、日本語というものが分からない。