「ダメです。 人間には、そんな髪色の人種はいないのですよ」 「えぇ~つまんない」 「まったくその通りです。 人間は面白味に欠けている所があります」 先生はため息をつくと、私とクロエの頭の上に手をかざした。 と、次の瞬間。 ━━━━パンッッ!! 何かが弾ける音と、一瞬だけの強い風。 びっくりした私は、ぎゅっと目を瞑った。