先生の部屋のドアは岩のようだ。

外観に合った重苦しい音をたてながら、ドアがゆっくりと開く。


そこからいつもの黒いローブ姿の先生が姿を現した。


「いらっしゃい、ロロット、シリル、クロエ。
 さあ、入ってください」


緊張気味の私たちに笑いかけると、
先生は、部屋に入れと促すように、手で合図をした。