大講堂に入ると、同じクラスの人は、ほぼ全員集まっていた。

空いている席に適当に座ると、私はズルズルと沈み込んだ。

はるかに座高が低くなった私を見下ろして、クロエがつぶやいた。



「・・・なにやってんの」

「づがれだぁ~。これから何やんだろ・・・」

「学校来ただけじゃないの・・・体力なさすぎよ」



呆れたようにため息をついたクロエは、不意に横を見ると、目を光らせた。


「シリルっ!あたしにもちょうだい!」


何事かと、クロエの視線を追っていくと、シリルの手が視界に入ってくる。

つまんでいる物は・・・・小さいチョコ。