その後は二人で図書館に行って勉強。
新が凄く頭が良いことを知った。
「新、ここってどうやって解くの?」
「ここは、xをyに代入して……」
私達は自分でもビックリするぐらい仲が良くなったと思う。
だって、まだ出会って数時間だよ?
いくらなんでも早くないかな?
「葵?ボーッとしてる。」
「あ、ごめん!」
まぁ、仲が良い事に越した事はないか!
「新ってどこの大学いくの?」
「S大を目標にはしてるんだけど…」
S大!?
って、国で一番の大学じゃん!!
スゴい……
私が呆気にとられてると、新は机の上を片し始めた。
「あれ、もう終わり?」
「あー、ちょっと用事があるんだ。」
「そっかー。またね!」
「あぁ、あと連絡先聞いてもいいか?」
「いーよー♪でも、今携帯持ってないから紙に書いたのでいい?」
「大丈夫。」
ノートの端を少し切ってメアドと電話番号を書く。
それを新に渡す。
「ありがと。今日の夜あたりにでも連絡する。」
「ん、分かった。」
新が図書館を出ていく。
勉強を再開しようとしたけど、なんだか心寂しくなって私も切り上げた。


