あたしは、そんな きみの頬に流れた雫に 気がつかなかった 雨が降っているから それが涙か雨かは分からない 「あの…、 これ使ってください…」 あたしは、通学鞄から 予備に持ってきた 折りたたみ傘を渡した 「あ…ありがとう」 そう言うきみの目には あふれるほどの涙が たまっていた あたしは、それで さっきの雫が涙だった事に 気がづいた