「ふふっ。ばれちゃった?」

肩をすくめる私に、小さくため息を吐くと、

「使用用途は、個人の楽しみに限定するからな。絶対に他人には見せるなよ」

諦めたように肩を落とした。

「うん。私の大切な歩ギャラリーに追加しておく」

歩の写真を集めて密かに楽しんでいる『歩ギャラリー』は、私のパソコンと、スマホに保存されていて、再び恋人同士になって以来その点数は増え続けている。

疲れた時の『歩ギャラリー』は、かなり効果があり、私の心身を浄化させ、元気にしてくれる。

「……一花?」

私と歩のそんな会話に怪訝そうな視線を向けた両親に、ごまかすような笑顔を作った私は、絶対に歩と幸せになるんだと、心の中で何度目かの誓いをたてた。