後輩「れでは、開始です」

先輩『気が早すぎて「そ」が入ってないよ後輩ちゃん』

後輩「それでは、開始DETH」

先輩『何故、ロッカー風に!?』

後輩『いいから、やりましょう』

先輩「へい」

後輩『僕が勝ったという事は、先輩に手札を抜かれるってことですね』

先輩「えっ!?俺の方が枚数多いのに?」

後輩『そうですけど、何か』

先輩「そうですけどじゃないよ!!俺、圧倒的に不利じゃん!!」


後輩『果たして、これを見ている人はこの会話の無意味性に気づいてるのだろうか?』

先輩「んっ、何か言った?」

後輩『何でもありませんよ。さっ、早く抜いて』

先輩「オーケー、ほいっと、ほおほお3か…………揃っちゃうんだなこれが!!」

後輩『……なんか先輩見てたら、最初テンション上がってた自分がバカみたいに見えてきました』

先輩「だって、揃ったんだぜ。カードが5枚しかないのにだ、こんなことが起きる確率っていくつ位な」後輩『100%です』

先輩「超食いぎみ!?」

後輩『先輩がこんな糞馬鹿野郎だっていう設定は当初は無かったはずなのに……』

先輩「設定なんてものは破るために存在する!!」

後輩『説破しちゃたよ、この人』

先輩「まあ、とりあえず続けようや」

後輩『じゃあ、どうせ先輩二枚、僕一枚になるんで、そこまで一気にいっちゃいましょうか』

先輩「予知した!!後輩ちゃんにそんな設定が!!」

後輩『ただの確率論ですけど。確かに、僕が一枚っていうのは、いささか都合がいいですけど、そこは僕の予知能力としといてくださいよ。なんせーーーーーーーーー設定は破るためにあるんでしょ』

先輩「ここで、まさかの説破返し!?このまま、設定破りまくりだと、異世界にでも飛びかねないよ!!」

後輩『じゃあ、飛びましょうか、異世界に。いいじゃないですか、ここでいきなりの異世界転生ストーリーが始まれば、2chも沸きますよ』

先輩「スレも無いのに沸くか!ここで異世界転生とか、どんだけ文脈が無いんだよ!」

後輩『転生するのならオーガがいいです』

先輩「いきなり最強ランクかよ!ご都合主義のチート設定にも程がある!!」

後輩『かれこれしているうちに、僕が一枚、先輩が二枚になってますね』

先輩「そうだねー、もうそれでいいやー」

後輩『では、先輩引いてください』

先輩「はい、引いて、ヨシッ!!俺が揃って、ジョーカー残って、俺の負けね。クッソー!!……ってんなわけあるか!!」

後輩『冗談ですよ、冗談。面白かったですよ先輩の一人芝居』

先輩「もう、やめていいですか」

後輩『えっ、もうやめちゃうの?寂しいな~もうちょっとだけ一緒にいて欲しいなっ』

先輩「それは反則だ!!」