「大丈夫!大丈夫!安心して!
あのこと愛香に言ったりなんかしないから」

冗談だったし。それに今は話せない。

「そっ、それは当たり前だっつの!
そうじゃなくてその〜…


ありがとな」

「?」

「誰かに看病してもらうなんて初めてで…。嬉しかった」

と言うと松本くんは優しげな笑顔を浮かべた。
いつもこの笑顔ならいいのにな。

「あと、キャラもう作らないようにする。
これからは本当の俺で過ごしていくよ」

そう言ってかけているメガネをはずした松本くんは、大人びて見えた。

「がんばってね」

「あぁ!」

同じクラスだけど、そこで別れた。

松本くんに少し元気もらった♪