愛香以外に頼るあてがなかったあたしはどうすることもできないままうろうろしていた。
そこへ、1人の男子が走りながら入ってきた。
「やっべー!生物の資料集忘れるとこだった!…って、え?愛香?」
暗い茶髪に大きな目。
かっこいい男子。俗に言うイケメン。
「あ、あたし愛香の姉の彩香です!」
「あぁ、そういえば双子だったっけ…何か用?」
「現代文の教科書忘れちゃって、愛香に借りようと思ったんだけど…」
「あ、俺貸そうか?」
「いいの?」
そう聞くとその男子は自分の机とおもわれる場所から現代文の教科書と生物の資料集をとりだした。
「はい!」
「ありがとう!」
いい人だな。

