先生がいなかったらポストに入れとけばいいって言ってたし、いれてさっさと帰ろっと。 大量のプリントをポストに入れようとしたとき。 『はい』 インターホンの中から声がした。 低い男の声。 松本くんの…お父さんかな? 「あ、あたし松本く…じゃなくて尚弥くんと同じクラスの中島と言います!プリントを届けに来ました!」 返事がない。あれ? 少し待ってるとガチャ、という音とももに玄関のドアが開いた。 「松本くん!」 「…」