「三浦くんってさ、いつもかっこいいけど、バスケしてるときが1番かっこいいよね!」 「うんうん!プレイもそうだけど、勝ったときの笑顔!! あたし達にもあんな笑顔してほしいよねー」 「彼女にだったらしてるのかな?」 「彼女本当に羨ましいよー!」 あたしがいることなんか知らない女の子たちは話すのをやめない。 勝ったときの笑顔って…どんな笑顔? 見たいけど…怖い。 あたしは、翔太のバスケしてるとこを見ることもなく、松本くんの家の住所を聞くこともなくその場から離れた。