「待って!逃げないで三浦くん」
スタスタスタ
「待って、早いよ!」
距離がどんどん広まってく。
人がいない旧校舎まで来てしまった。
「三浦くん…!」
バターンッ!
こけてしまった。
た、立てない!
目の前には手が差し出された。
「え…」
顔をあげると三浦くんがいた。
「大丈夫?」
なんだかんだで優しいじゃん…。
手を握って立ち上がる。
「ありがとう」
「ごめんな、早く歩いたりして」
「こっ、こっちこそ昨日あんなに言ってごめんね。
あの後帰りに…」
昨日のことを話した。
「そっか…」
「なんか三浦くんと松本くん顔が似てる気がするんだけど気のせいかな」
「俺らも一卵性双子だし当たり前だよ」
「えっ!でも名前違うじゃん」
「親が離婚したんだよ。
まぁいつかちゃんと話す」

