でもあたしが知ってる松本くんは、メガネをかけてて、黒髪で、制服着崩したりしなくて校則ちゃんと守る男子。
それにそれに、女子をあんなにひきつれたりしない!
うん、あれは人違いだ。
「あいつは、
…極度の女好きだ」
三浦くんの言葉が頭をよぎった。
女好き…?
そんな、まさか。
バチッ
松本くんと目があった。
「…中島さん?」
この声、松本くんだ。
「な、何よ…」
「あぁ何だ、姉のほうか。
なら興味ないからいいや」
「はっ?!」
「ねえねえ尚くん、あの子誰ー?」
「俺あいつじゃなくてあいつの妹が好きなの。
はじめて振られたしな」
「尚くん振るなんてバカだねー‼」
「ねー‼」
と、取り巻きの女の子たちが言っている。
愛香のことだよね。
「あ、中島さん」
「…何」
「翔太と仲いいんだって?
あいつのこと好きならやめたほうがいいよ。
あいつ見た目はイケメンかもしれないけど中身すっげーヘタレだから。
女を抱きしめることキスすることもできないし」
「…」
「じゃあ、おたくの妹さんによろしくね。バイバイ」
そう言って取り巻きの女の子たちとどこかへ行った。
松本くんは、人の悪口を言うような人だったの?
もうわかんないよ…。

