二人のところを離れて、
グラウンドに転がってるボールをカゴに戻したり色々と片付けをした。

「今日も美奈の彼氏、かっこよかっじゃーん」

そうにやにやと言うのは、一緒にマネージャーをしている私の親友の
永井めぐ(ながいめぐ)。


「もぅ、いいから仕事してよぉ」

私はめぐを軽くあしらいながら、片付けを続けた。

「いいよねぇ、学校一のイケメンでサッカー部のエースの彼氏がいる美女マネージャー。こんなカップル、日本中探しても絶対見つからないよーっ!!」

めぐは、持っていたタオルをブンブン振り回してうらやましいーっと言った。


「それ、何回いうつもりよ。それに私は美女じゃありませんからぁ」

「何回でも。美女ですーっ」

めぐは、満面の笑みでこっちをむく。


「めぐのほうが、かわいいよ」

私は、ニヤッと笑った。


「やめてー」

そんなこんな、毎日のように繰り返されるくだらないやりとりをしている間に
片付けが終わり、帰宅時間になった。