【短】俺にしろよ





結局自分の仕事もせず

体育祭が終わりに差し掛かっていた。



思う存分ゴミ箱やら何やらに

当たると少しは気が晴れた。






カサ…


壁に寄りかかって座っていると

誰かが来た気配を感じ

振り向くとーーーーー



「夏生……」




「こんなとこでなにしてんの
仕事もサボって体育祭でない気?」



俺の気も知らないで怒ってきやがって……


「ほっとけよ」


俺にしては珍しく冷たい声だった。