「あ」



頭をガシガシかいて

集合場所に向かおうとすると

目に入ったのは


夏生と大秦だった。




仲良く二人で歩いてる。



ズキズキと痛む心。

夏生は俺に気づかず横を通りすぎた。





夏生が通りすぎたあと


集合場所とは反対方向に向かった



校舎の影に一人。

誰もいない静かな場所にくると

イライラは少しは落ち着いたように

思ったけど嫌でも思い出してしまう

さっきの光景にイライラは

募る一方だった。



ガンッーーー


近くにあったゴミ箱を蹴る。




物に当たらないと気が狂いそうだった。