恋人選び ~本当の愛し方~

「し…知ってるも何も、き…り、がや君は、その…」
あやはなかなか切り出してくれない
桐ケ谷君ってホント何者なの…?



「凛子、俺さ凛子のこと好きだわ。無理強いはしない。それだけおぼえといて」


そう言って桐ケ谷君は
ベットから降りて保健室を出て行った



「りん、本当に桐ケ谷と…」
あやは心配そうに訪ねてきた


「え、いや、違うよ。今日初めて会ったし」

りんは当然のように言った

「は?え、いや…だってキス、してたじゃん!」

そうだけど

「それは無理矢理で…りんもなんでされたかわかんないし」

若干、あいさつなのかな、とも思った訳で

「りんさー、なんでそう落ち着いてられるのさー
キスだよ!?奪われちゃったんだよ!?」

まあそうだけど、初めてじゃないし

あれ…初めてじゃないっけ?

「は、ハハハハ…初めてだ。ファーストだわ…」

あれは、夢だった

現実じゃなかったよ

りんのファーストキス桐ケ谷君とになっちゃったんだ