恋人選び ~本当の愛し方~

そして、ガラガラと扉を開け

いつもの歩幅で

いつものベッドに

いつものように

宝物のように

そっと下ろして

寝かせてくれる


「先生いねーな。どーしよっか?」

「瀬川君、もう教室帰って?授業途中だし。ありがとね」

すると困ったように笑う瀬川君

「俺のこと、本当意識してないんだな。
もうちょっとここに居て、とか言ってくれればいいのに」

「ゴメン、恋とか、よくわかんない」

「はは、知ってるし。ま、俺、頑張るけど」

じゃあな、早く良くなれよ!といって保健室を出て行った