「おー、よく来たね」 そう言ってあたしたちを迎えてくれたお姉さん。 赤に近いような色の長い髪がきれいだなあ。 「そっちの子が夏紀ちゃんね? あたしは紗羅、よろしくねー」 なんであたしの名前知ってるんだろ。 「あ、はい。夏紀です。 よろしくお願い、します…?」