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「……千咲、出たわよ〜」

「はい。お待ちしておりました。こちらに腰掛けて下さいませ」

「はぁ〜いっ。今日もよろしくねっ」



あたしはバスルームを出ると千咲を探した。


すると千咲はあたしの部屋のドレッサーの前に立っていたので、すぐに髪の毛を乾かすのだとわかった。



「……それにしても、梨香お嬢様の女子高校は可愛らしい制服ですね。憧れてしまいます」

「そう？普通じゃないの？」

「普通じゃありませんよ。わたくしの制服なんて制服の中の制服です」



制服の中の制服……？


意味はよくわからないけど、どうやら"まさに制服っ！"って感じらしい。


あたしの通ってる学校も制服だと思うんだけど……。


千咲が言うには可愛いし羨ましいらしい。


よくわからないな。



「千咲は制服着ないの？毎回あたしの朝の支度の時ってメイド服だし、制服とか着ないで学校に間に合うの？」

「ちゃんと間に合いますよ。心配無用です」