そんなあたしを見かねた清香姉ちゃんはあたしの両手をとり、潤んだ目で、



「梨香。いい?アンタの幸せのために話すんだからね?」

「あたしの幸せ…?」



なんで潤んでいるのか知らないけど、清香姉ちゃんの言葉に首を傾げる。



「あたしは今、幸せだからアンタに幸せ分けてあげる。姉としては寂しいけど、梨香の将来のためだもんね」

「??」

「清香、梨香ちゃんなんの事だかわかってないよ。説明してあげないと……」

「あっ、そうよね。お父さんから許可は貰ってるから遠慮なく受け取りなさい」



ニコッと微笑んであたしを見つめる。


手渡してきたのはデカいけど薄いもの。


これは一体…?



「お見合いよっ♪写真見て気に入ったら言って頂戴っ」

「……、はあぁぁああ!?お見合いぃぃいい?!」