ヤキモチを妬いているのかプクーッと頬を膨らませて少し怒っているのかあたしを睨んでくる。



「鷹司さんの事は好きじゃないよ……。だから安心しなよ」

「なんかそれはそれでムカつく。ねぇ、鷹司さん」

「そうだなぁ〜。なんというか、悲しいというか、複雑だなぁ〜」

「鷹司さん可愛いっ」



なにこのバカップル……。


あ、もうカップルじゃないんだっけな……。


今さっきまで悩んでたのが馬鹿らしくなってきちゃったよ……。


でも鷹司さんには気をつけなきゃね。



「こほんっ。梨香に話したい事があるの」

「え?いきなり?てか今日、そういうの多いよね」



また何かあるのか……。


そう思うと憂鬱で自然にため息が漏れる。