幼馴染みの彼の秘密ごと

あの後、海はすぐにいつもの笑顔に戻り、



『なぁーんてなっ!驚いたか?』

『は…?』

『冗談だよ。冗談っ!オレがお前に言ってない秘密なんてある訳ないだろ?』

『なっ…!なによ、それっ!!まんまとあたしは海に騙された訳っ!?』

『そーゆー事っ』



ニッと笑うとブイサインをして喜ぶ。


そしてあたしはムスッとして頬を膨らませて怒った。



『わりぃわりぃ。もうこんな冗談言わねーからさ』

『もうっ!!海の馬鹿っ!!』

『……お前を不安にさせるような事はもう言わねーよ』

『ん?聞こえなかった。もう一回言って?』

『なんでもねーよ。じゃあなっ!』

『ちょっ…!海!?』



海は軽くあたしの頭を撫でるとすぐに窓から姿を消した。


早いったら……。もうっ!!