幼馴染みの彼の秘密ごと



ひと通り治療をすると、ホッとして身体の力が抜けてあたしは海の身体にポスッと顔を埋めた。


それに驚いた海は慌てる。



「ちょっ…!?梨香!?」

「安心したら力が抜けちゃって……。もう少しだけこうさせて?お願い……」

「………うん。わかった」



自分の行動に驚いたけど、海の胸の中にいると安心出来た。


良かった……。海がいる……。


死んじゃうっ!!なんて事は思ってなんかいなかったけどやっぱり緊張はしていたみたいで海の体温を感じると笑みが零れた。


いつまでもこうしてたいな……。


幸せを感じていると、



「なぁ、梨香」

「ん?なに?」

「オレさ、梨香に隠し事があるんだ」

「……え?」