「なっ、にしてんのっ!!」
「ごめん。まさかここまで血が出ると思わなかったからさ…。ジュウタンとか弁償するから…」
「そーゆう意味じゃないっ!!早く血ぃ止めないとっ!!ジュウタンなんかよりも海の方が心配なんだよっ!!」
焦っているあたしはなかなかティッシュを見つけられない。
ティッシュ…。ティッシュはどこっ!?
早くしないと海に傷が残っちゃうっ!!
「梨香、落ち着いて。一旦息吸って」
「そんな暇ある訳ないじゃないっ!!」
「いいから」
「……っ」
「息、吸って。ね?」
"大丈夫だから"という意味が込められているという事がわかったあたしは静かに息を吸った。
焦っていた時はちゃんと息が吸えてなかったみたいで、息を吸うと少し落ち着いた。
「もう、大丈夫……」
「そう?それなら良かった。梨香は焦り過ぎるからちょっとは落ち着かないとな」
「なに…、それ」
「怒るなって。ほら、ティッシュ。治療してくれるんでしょ?梨香ちゃん」
いつもは"梨香ちゃん"なんて呼ばないクセに……。
楽しむ時に使うクセをなんとかして欲しい。
でも……、海のお陰で助かったような気がする。
「ごめん。まさかここまで血が出ると思わなかったからさ…。ジュウタンとか弁償するから…」
「そーゆう意味じゃないっ!!早く血ぃ止めないとっ!!ジュウタンなんかよりも海の方が心配なんだよっ!!」
焦っているあたしはなかなかティッシュを見つけられない。
ティッシュ…。ティッシュはどこっ!?
早くしないと海に傷が残っちゃうっ!!
「梨香、落ち着いて。一旦息吸って」
「そんな暇ある訳ないじゃないっ!!」
「いいから」
「……っ」
「息、吸って。ね?」
"大丈夫だから"という意味が込められているという事がわかったあたしは静かに息を吸った。
焦っていた時はちゃんと息が吸えてなかったみたいで、息を吸うと少し落ち着いた。
「もう、大丈夫……」
「そう?それなら良かった。梨香は焦り過ぎるからちょっとは落ち着かないとな」
「なに…、それ」
「怒るなって。ほら、ティッシュ。治療してくれるんでしょ?梨香ちゃん」
いつもは"梨香ちゃん"なんて呼ばないクセに……。
楽しむ時に使うクセをなんとかして欲しい。
でも……、海のお陰で助かったような気がする。

