「強ぇ奴が…好き勝手やって…何が…わ…る…」

そこまで言いかけた所で、サングラス越しの目がグルンと白目を剥く。

ドスンと音を立ててマットに沈む不動。

スプリームツイン最後の一角が、完全敗北を喫した瞬間だった。

無様に横たわる『キング』の姿を見ながら。

「強い奴が好き勝手やるのは構わないんだな?」

フンと鼻を鳴らすルーヴ。