そんな彼女に。

「……」

レクスは無言のままポーズを決める。

『Yo!』とか。

「????」

無論、明日葉には意味が分からない。

レクス的には『心配要らない、君は優しいんだね』とか言いたかったのだろうが。

聞こえるのはイヤホンから音漏れするラップのみだ。

「何だかわかんないけど…」

少し困惑の表情を浮かべつつ。

「いきます!」

明日葉は身構えた。