「だったら仕方ない」

アガートは溜息をついた。

「電流の威力を上げる。不正に出力を改造されたスタンガンのレベルだ…感電死の可能性がある」

「っっ…」

感電死という言葉に、明日葉の身がブルッと震えるのが分かった。

「無論君が早くにタップしてくれれば、死ぬまで電流を浴びせる気はないが」

「お…お断りします…!」

唇を噛み締め、強気に言う明日葉。

「…残念だ」

アガートは目を閉じ。