まだ通常のスタンガンレベルの電流だ。

放電が目に見えるほどではない。

「タップ(降参)したらどうだ?」

一旦電流を止め、アガートが言う。

「君の相方の…不動と言ったかな。彼と違って、俺は嬲る趣味はない。君が潔くタップしてくれれば、こんな責め苦を味わわせる気はないのだが」

「っ…くっ…不動は…相方なんかじゃありません…」

苦痛に顔を歪めながら、背後のアガートに言う明日葉。

「それに…私もスプリームツインのプライドがあります…タップなんて絶対に嫌です…」