「ああ、コイツは貰う」

シルヴァの手から鱗を引っ手繰る不動。

「だが仕える必要はねぇ」

「え、えっ?」

目を丸くするシルヴァ。

「俺は将軍でも殿様でもねぇんだ、召し抱える家来なんざ必要ねぇよ」

そう言って不動は不敵に笑った。

「俺は最強の『キング』なんだからな」