それは地球の未来の姿なのか、違う次元の場所なのか、広大な宇宙のどこかにある惑星なのか。

ある巨大都市がある。

人口100億人、成層圏にまで伸びる幾つもの超高層ビル、犇くように乱立する建築物、上空から見ると『入』の字のように張り巡らされた高速道路。

156もの区画に分けられた雑多な街。

ここは『Extreme city(過激な街)』と呼ばれた…。





そのExtreme cityで今、100億人が熱中する格闘大会がある。

『スプリームツイン(至高の二人)』と呼ばれる大会お抱えの格闘家と試合を行い、勝てば巨万の富と名声を得られ、負ければ己の『大切なもの』を奪われる。

その人間の極限まで鍛え抜いた格闘家達のバトルに、人々は熱狂するのだ。




今夜もExtreme cityの中心区画に存在するドームで、究極の戦いの幕が上がる…。