#幸せの翼2

マオは外れの集合墓地にいた。集合墓地と言っても、そこは戦死した騎士などが集められる墓地だ。
迷わずまっすぐ 、突き当たりを左に曲がってまたまっすぐ。すると少し開けた場所に出る。
ここに、あの人が眠っている。
いくつか墓石はあるが、あの人の眠っている場所を示すものは特徴的ですぐわかる。
【アシュラ・アニ】
そう墓石に刻まれた石を撫でてマオは少しの間目をつぶった。
そして報告したいことをまとめると口を開いてしゃべり出した。
「アシュラさま、お久しぶりです。最近来られなくてすみません。忙しかったっていうのはいいわけです、ごめんなさい。トロワ君の行方はまだわかっていません、ごめんなさい。ですがトロワ君らしき人物の情報はてにいれました。ドラゴンと契約して、帝国に危害を加えているらしいです。ですが最近はあんまりないらしいです。あなたを殺した帝国兵は許しません、仲間もいっぱい殺した帝国を絶対に許しませんだからアシュラさま、天国で見守っていてくださいね?」
さあっ、と風が吹き抜ける。
遠くでお昼休みの終を告げる鐘の音が鳴った。
「トロワ君は、絶対に殺させはしません」
誰に告げるでもなく、独り言のようにマオはつぶやき歩き始めた。