#幸せの翼2

「マルクさん、シンスさんは?」
「半日休みを取らせた、そんで、マオちゃん、一個聞いていい?」
「はい?」
「なんか…第二騎士団お休み多くない?」
「え〜、ほら、月末ですから〜」
「月末って、なんかよく休むけど…」
「…最後まで言わせますか?」
「え…うん」
「お、ん、な、の、こ、の、ひ」
「ああー、でも我慢すれば良くない?人によっては1週間以上休む人もいるし」
「わかってないですね、あなた」
ジロりとマルクを睨むとふんっ、と鼻を鳴らした。
「生理の重い軽いは人によって違うんです、私は1日目が一番生理痛が酷いんです。なので一日だけお休みをいただきますが、その後も節々が傷んだり頭が痛かったりします。でもある人は、生理が終わるまで壮絶な痛みに耐えなければならないんです。ほかにもいろいろです、男の人で言ったら…睾丸をぎゅっと握られて1週間過ごす感じですね」
「ひっ…」
痛みを想像したマルクは女性をもっと大切にしようと思った、女の子、凄い。
「生理休暇があるんですから、使わないと☆」「うん…マオちゃん、頑張ってね …」
「はい!」
女の子の練習メニューちょっと優しくしようかな…。でも、それではいざというときに動けない。
「わたし達は、この王国に忠誠を誓い、命を捧げる覚悟でここにいます。死ぬことは怖くない、それはあの人が教えてくれました」
「…そうだな」
あの人、元第二騎士団団長、アシュラ・アニ。一度帝国と連合軍がぶつかりあった戦争のあと、その戦争で夫を亡くし、騎士団を引退して国をさったあと、森の中で遺体となって発見された。アシュラの死は、その息子、トロワが知らせた。両親を失ったトロワは同盟国であるシーナで里親に育てられていたらしいが、ある日突然姿を消した。
「タカマサさんが、到着したようですよ」
「すぐに行こう」
タカマサ、シーナの最高軍事指揮官を努め、そして、トロワを育てた。
その男に、トロワが消えた原因を聞くためにこの国に呼んだ。