御曹司の秘書さんのため息◆


***
*****

「えー、なんだよ。
 市川。
 お昼時に、なんもねぇよ??」

「おいおい、いらっしゃいませ、じゃないのかよ。」


あははは、と笑いながら喫茶店のオーナーである
正樹はカウンターに俺をどうぞ と招き入れる。


珍しく、奥にはコーヒーを飲みながら新聞をめくる客がいた。

珍しいな



「コーヒーでいいか?」

「あぁ。後これ、差し入れだけど、食べていいか?」

「はは。俺に差し入れで、お前が食べるのかよ。」


笑いながら受け取った正樹は、楽しそうにお皿にそれをきれいに並べる。

さっき持ち帰りにしてもらったサンドイッチ。



頼まれもしないのに、サイドに本日のケーキ であろう
バウンドケーキを載せて さらに 粉砂糖を振り、
ベリーをいくつか載せる。


そういうところは キチンとするんだよな、正樹は。